岡山で結婚相談所をしております、村木(@forlife_jpn)です。
自粛も解除モードとなり少しずつ婚活者様も動き出そうという気配を感じております。
今回は、どのくらいの年収の男性が成婚者が多いかということを統計データをもとに記事にしたいと思います。
日本結婚相談所連盟の会員様のデータを集約した「IBJ成婚白書2019年度版」が発表されております。
まず全国的にみると、成婚退会者の年収構成は500~699万円が全体の54%を占めています。
そして、全国平均ということもあり、関東方面では全国平均より50~100万ほど平均年収は高い傾向にあります。
地方の場合は全国平均マイナス100万で考えて差し支えありません。実際に関西では関東と比べボリュームゾーンが少し低くなっております。
参考にIBJの全年齢から算出してある成功者構成比から年代別の成婚者構成比を作りました。黄色の塗りつぶしが10%以上のボリュームゾーンです。
- 全国の成婚者における年収と年齢の構成比
全国では成婚者における年収の構成は500~699万円が全体の54%を占めております。
- 関東の成婚者における年収と年齢の構成比
年収500~799万円で全体の52.8%を占めております。関東の成婚者は年収が全体より100万円高い傾向があります。
- 東海の成婚者における年収と年齢の構成比
成婚者の年収が400~699万円が全体の61.4%を占めており、他のゾーンより抜きんでている。
- 関西の成婚者における年収と年齢の構成比
東海と同じく年収400~699万円がボリュームゾーンとなっており、全体の60%を占めている。
1.全国平均と地方のボリュームゾーンの違いについて
ここからは婚活のボリュームゾーンであり、差のわかりやすい30~44歳のデータを見ながら解説していきます。
まず全国のデータとなりますが、これは関東における人口比率の高さと平均年収の高さが引き上げていると考えられます。
まずは関東地方は35歳以下の若い世代では400万の成婚者も17%近くおられますが、ボリュームゾーンとしましては全年齢層において500~800万円がボリュームゾーンとなっております。
そして関西地方になりますと先ほどのデータがそのまま-100万した層がボリュームゾーンとなっており、冒頭に申し上げました通りのことが表から確認できます。
東海地方におきましてはその中間といったことが表より読み取れます。つまり年収においては東高西低の状態となっており、これは、都市部が平均年収を引き上げそれ以外の地方が下げており、結局家賃や物価といったところで生活レベルは100万円の範囲で東西の差は同じと考えられます。
全国平均のデータをうのみにしない
全国平均での年収の表はあまり役に立たず地方単位で年収と成婚について考えていく必要があると考えられます。年収500万以下は成婚しにくいと、一概には言えないということなのです。地方では400万あれば十分に平均レベルですし、私の住む岡山でも実際にそうなっております。
また、極端に高年収の方が全体の平均を押し上げております。一例ですが、年収5000万の人と年収400万の人の平均を考えると平均年収2700万となりますが、この元データ参考になりますか?サンプル数を多くしても圧倒的な高年収の方が平均を押し上げているのです。実際に自信の想像する家庭に必要な年収を考えてみましょう。
お見合いが成立しやすいと成婚しやすいは別
年齢と年収がある部分で成婚者は増えていますが、これは申込みの数が多くお見合いが成立しやすいという点に尽きます。お見合いが成立しやすいので高年収の方は納得がいく相手を見つけやすいのです。出会いを厳選していては相手の人間という部分を見ることができません。まずは人間という部分を見て、お相手にも見てもらう。そこを忘れて数字にこだわり婚活をしても納得いく結婚ができても、結婚に求めるべき自己実現を達成できますか?
2.年収が平均付近、平均以下だとどうしたらいいか?
ではここからボリュームゾーンに達しない年収の方、もしくは年収という条件をネガティブな目線で気にしておられる方がどういった方向性で婚活していけば成婚に結び付くかを解説します。
男性が女性の年齢を気にするように、女性は男性の年収を気にしております。そして婚活においては、「結婚相談所」でなくても「マッチングアプリ」「婚活パーティー」などステータスをあらかじめ相手に知らせる必要があるときは特に重視します。よく耳にする条件を下げると言われても受け入れられないという方もおられます。そもそも自身の条件が高いということを把握しておられない方もいます。
条件を最適化しましょう。
私の場合はひとり親にしぼって婚活をしました。3年の婚活の間には独身初婚のかたもおられましたが、価値観の違いを受け入れることはできませんでした。一度、家族での生活という舞台を経験した人でないと私の家庭を受け入れることは難しいとも感じました。
年収の高い方はそれだけで希望者が多くおられたりもします。ですが、結婚生活をするうえで必要なのは必要最低限の収入+潤いとなる部分の収入と求める家族の時間です。高年収でも生活費をガチガチに管理された生活は貯金はできても幸せと感じられるでしょうか?貯金が趣味だとしても、生活費だけ渡される生活に魅力を感じるでしょうか?結局はバランスです。自分にとっての理想の生活を見直し婚活を最適化しましょう。
ワークライフバランスをもとめると言う現代のスタイルは婚活においてもひとつの形と言っていいでしょう。もちろん高年収の主人をもち専業主婦をするという形もひとつの形です。
3.岡山の婚活者の年収データ(参考)
これは現時点における私のいる岡山県の年収データですが、
岡山県全男性会員数に対して、
500万~ | 38% |
400~499万 | 24% |
300~399万 | 27% |
~300万 | 11% |
こういった割合となります。もちろん、年収が高い方は年齢も比例して高くなる傾向もあります。関西でのデータに比較的近いかとは思いますが、成婚した割合ではありません。しかしながら、関西都市部の平均年収を考慮すると全体的に成婚と年収の関係は多少低くなると考えるべきです。このようにボリュームゾーンは全国平均データを当てにするのではなく居住予定の都道府県のデータを参考にする必要があるのです。
4.まとめ
求める結婚生活とは
年収は高いに越したことはない。確かにその通りかと思います。しかし、理想の生活とのバランスを考えることが最優先です。生活の豊かさをどうしても譲れないなら夫婦正社員で共働きすれば年収は1.5~2倍になるのはさほど難しくはありません。家のことができる時間は犠牲になりますが譲れない生活の豊かさを手に入れ充実した生活に近づけます。そして、家事を協力してこなしていくという家族の時間も手に入れることができるのです。
令和の婚活は自己実現を最優先
すでに結婚しないという選択も確立しております。その生き方も素晴らしいです。
そして別の生き方も存在し、誰かと一緒に過ごす毎日を手に入れる。それが結婚という形。これも決して悪くないですし私は素晴らしい環境に身を置けると信じております。そして年収というわかりやすい数字のステータスも大事ですが、家庭生活を想像し足りない部分は補い合うという考えかたを持ち「自己実現のための結婚」を私はお勧めいたします。